ドラゴンクエスト3
ドラゴンクエスト3小説ーダーマ神殿からの中継
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著作者:異界探訪
Kira’sQuest徹底攻略広場 ドラゴンクエスト3
 ・はい、こちらダーマ神殿前のリポーター、ベビーサタンです。最近の若者は、一度職に就いてもすぐに辞めてしまう人が多いとか。そんな中で、今転職が流行の兆しを見せております。
 ・では、早速神殿の中に入ってみたいと思います。あ、いましたよ。今日いるのは、どうやら4人の様ですね。

 ・こんにちは、転職しにきたんですか?
 『あ、はい。私は武闘家になりたくて。かっこいいですよね、会心の一撃とかもう出まくりで。素早さも上がっちゃうんですよね。これでもう、妻との口げんかには負けませんよぉ。え、口は早くならないんですか?・それは弱ったなぁ』
 ・ええ、どうやら口げんかで勝ちたかっただけの様です。(弱ったのはこっちだっつーの、まったく)

 ・さて気を取り直して。あの、貴方は何に転職するんですか?
 『え、僕ですか?・僕は商人になって、お金儲けをしたいんですよ』
 ・商人ですか。そう言えば、我らがヒーローの勇者様が、今一緒に街を造ってくれる商人を探してるとか。どうですか、商人になったら勇者様の力になりたいですか?
 『そ、そうなんですか?・じゃあ、商人になるのやめようかなぁ。あ、僕あんまり魔王討伐とか興味ないんで。って言うか、そもそも転職するにはまだレベルが足りないんですよね。ははは』
 ・……行ってしまいました。いやはや、これが最近の若者の実態と言う奴なんでしょうかねぇ。次、いってみましょうか。

 ・おや、お嬢さん。貴女は一体何になりたいんですか?
 『あたし、魔法使いになるの。メラとかバギとかヒャドとか。お料理に便利そうなんですもの。それにピオリム使えば、短い時間で色々出来て便利そうだしね』
 ・あのぅ、バギとピオリムは僧侶の呪文なんですけど……。
 『えっ!?・そうなの?・あら、あたしったら。だったらいっそのこと、賢者になろうかしら。それが一番便利かしら』
 ・はあ、長生きしますね、あのお嬢さん。賢者は神に選ばれし者と言われる程の職業。そんな簡単になれるモンじゃねーーっ。と、失礼しました。そこへ行くと、あそこのお爺さんなんか、かなり人生の経験を積んだ様子。さぞかし含蓄深い話が聞けるでしょう。

 ・ちょっと宜しいですか?・最近の若者は、どうも職業と言う物を嘗めていますよね。そこへ行くとお爺さんなんかは、かなり人生経験も豊かなんでしょうね。一体、何に転職なさるんですか?
 『え、わしかい?・ふぁふぁふぁ、わしはなぁ、ぴっちぴちのコギャルになりたいんじゃよ♪』
 ・・ゴーーーーーーーーーン
 ・………………、何だかワタクシ、非常に疲れて来た心持ちでございます。(は〜あ、コギャルなんて職業は無いっつーの。じいさんも長生きするぜ)

 ・ええ、では最後に、この神殿の神官さんにお話を伺って終わることにしましょう。どうもこんにちは。最近は若者、年寄り、問わずに妙なのが多いですねぇ。
 『うむ。わしもちと、困っておるんじゃよ。どうにもタチの悪い輩が増えおってな』
 ・例えば、どんなのですか?
 『うむ、よくいるのが、未熟者のくせをしおって転職したいなどと抜かす輩じゃな。レベルを積んで出直して参れ!』
 ・はあ、成る程。それはいけませんねぇ。さっきもそこにいましたよ、そういうの。それで、他には?
 『うむ、これはそれ程数はおらんのじゃが、事もあろうに勇者を辞めたいなどと申す輩も困り者じゃ。天から与えられた職を、何と心得る!』
 ・そんな……。我らが勇者様までその様な事を?
 『じゃがな、それよりももっと困る輩がおるのじゃ』
 ・ま、まだ上がいるんですか?・それは一体、どの様な人でしょう。
 『一番困るのはじゃ。棺桶を引きずって来てからに、その状態で転職させてくれ等と呆れ果てた事を言う奴じゃ。流石のわしも、死体を転職させる事はできんと言うに』

 ・はあ、世の中色々な人がいるものですね。魔物のくせに勇者様びいきな私が言うのもなんですけど。その内、魔物の中にも転職したいなんて言う奴が出て来るかも知れませんね。
 ・それでは以上、ダーマ神殿からベビーサタンが中継致しました。

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