ドラゴンクエスト3
ドラゴンクエスト外伝〜そして、もう一つの伝説へ……〜
著作者:異界探訪
Kira’sQuest徹底攻略広場
ドラゴンクエスト3
・・・・・プロローグ
・・クルゥルゥ……・クルゥルゥ……
「ラーミア」 「ラーミア」
「戻って来た」 「戻って来た」
「その役目を」 「今終えて」
・その日、ギアガの大穴はその口を静かに閉じた。若き勇者の活躍によって。同時に世界からは魔物の影が消え、そして平和が戻った。アレフガルドの大地は光を取り戻し、地上世界から遊離して別の次元へと旅立つ。そして、ロトの伝説が始まった。
・一方で地上世界では突如魔物が消えたことを不思議に思う者もいたが、やはり人々は平和に歓喜し、ようやく訪れたそれを噛みしめた。だが、勇者の活躍を知る者は少ない。そして長い年月が流れた。
「ゼニス王よ」
・ここは天界の中で最も人間界に近い場所、ゼニスの城である。今、玉座の正面にある階段を長身の男がゆっくりと降りて来た。
「これは神竜様、よくぞおいでになられましたな」
・ゼニスはその男が、神竜の変化した姿であることをすぐに見抜いた。そして慌てて腰を浮かしかけたのだが、神竜はそれを手で制し口を開いた。
「ゼニス王よ、今しがた上から使いの者が来た」
「ではその時が来た、と」
ゼニスには、神竜の訪問の理由が察せられた。
「うむ、人間界から魔の力が絶えて久しい。これ以上神々が人間界に関与し続ける訳にもいくまい。よって、私はこれより上に戻る事にする」
「それでは我々も……」
・ゼニスは今度こそ立ち上がろうとしたが、神竜はまたもそれを制す。ゼニスは、神竜の意図するところを図り兼ねていた。それがつい表情に出てしまったのだろう、神竜はいたずらっ子の様な笑みを浮かべて話を続けた。
「そなたには、別命が下っておるのだ。平和な世で、人間達は楽しみや喜びに溢れた夢を見るようになった。そうした夢のエネルギーが形となって、人間界と天界の間に新たな夢の世界を創りつつあるのだ。
「新たなる、世界?」
「夢とは人間のみが持ち得る未知なる力の結晶。神々でさえ、容易にその力に触れることはかなわぬ。そなたが知らぬのも無理は無いだろう。その夢の世界、ドリームランドをそなたが治めよと言うのが神々の決定である。人間界からは姿を消した魔の属性だが、魔界そのものが無くなった訳ではない。天界で厳重な監視下には置くが、万が一の場合には夢の力を束ね、人間たちを導いて欲しい。その為に、そなたに夢の国の王足る力を授けよう。生まれたばかりの夢の国はいまだ不安定だが、すでに核となるクラウド城が用意してある。そこにはそなたの助けとなる天空人も数名待機している。さあ夢を束ねる王よ、神々を代表して人間達を見守るのだ」
・かくしてゼニスはクラウド城の主となり、神々は人間達の元を離れた。人間界に新しい時代が訪れ、そして今、新たな物語が幕を開けようとしている…………