ドラゴンクエスト3
ドラゴンクエスト3小説ーじじい物語4
(4/10)
著作者:ニケ
Kira’sQuest徹底攻略広場
ドラゴンクエスト3
ここはサマンオサ地方の小さな村。
そう、人々は何も城下町だけに住んでいるわけではない。
ある一定以上の自衛力を持った村だけが、モンスターの
脅威を退け、存在する事を許されるのだ。
この小さな村の自衛力のかなめは魔法使いと僧侶の夫婦
であった。しかし、ある日村はモンスターの襲撃を受ける。
夫婦は勇敢に戦ったが、今度ばかりは相手が悪かった。
MPを吸い取る呪文マホトラを使う、ゾンビマスターがモン
スターの群れの中に数多くいたからである。MPを消耗した
魔法使いと僧侶はモンスターの前では赤子同然であった。
そして、ついに、夫婦はその場に崩れ落ちる。とどめとば
かりに、ゾンビマスターの錫杖が夫婦に振り下ろされよう
としたその刹那!炎のブーメランがその錫杖をはじいた!
「やれやれじゃて…。」陽炎の向こうから、ゆっくりとや
って来る老人二人と高貴な女性。「煙が上がっておるから
何かと思って来てみれば…。大丈夫かの。おふた方。」
村のそこら中から火の手も上がっている…。
「見たところ、ゾンビマスター。貴様が頭目のようじゃが。
引いてくれんかのう。」
ゾンビマスターはマホトラを唱えた!
「マホトラか…。無駄じゃ。そんな呪文じゃ、わしのマジ
ックパワーは一日かかっても吸い切れんぞ。もし、吸い取
り切ったとしても…むんっ!」
じじいは近くにいたガイコツ剣士にリバーブローを放つ。
「…この通りじゃ。」ガイコツ剣士はバラバラに砕け散っ
た。シャドーはヒャダルコを唱えた!
ヒャダルコはじじいの手に吸い込まれていく…!
「MPを吹雪に変換するのがヒャダルコじゃが、その逆が
できるとしたら…。」じじいのMPが6ポイント回復した。
「…この通りじゃ。」後世、この技術は「マホキテ」と
いう呪文となるが、未熟な者が伝承を行ったせいで、MP
は変換、吸収できるものの、呪文のダメージまで受けて
しまう事となる…。
「なんで私がこんなところまで来なきゃならないわけ?」
「その言葉遣いなんとかならんのか、イシスの女王。お前
もうすぐ、米寿じゃろ。」
「今やわたくしの真の年齢を知る者は、あなた方二人だけ
となりました。夜道を一人で歩くときはお気をつけ下さい
ませ。」
赤い彗星と蒼い巨星に戦慄が走る…!
「コ、コヤツならやりかねん!!」
スーの村の東、商人の町を作るための用地は、大岩などで
荒れ放題であった。それを一瞬で、さら地にするイシスの
女王の魔力。恐るべき事にそれは、ただの「イオ」であっ
た。「イオでこの威力…!」三人の中で一番の魔力を持つ
のはイシスの女王である…。
とかなんとか言っちゃってるうちに、グリズリーが村の子
供に襲いかかる。3人が事態に気付き駆けつける。
「く、間に合わんか…。」
その時、森から、ごうけつ熊が飛び出した。
グリズリーに体当たり!テディちゃんだ。対峙するグリズ
リーとテディちゃん。体格はグリズリーの方がひとまわり
は大きい。危うし、テディちゃん!
「…心配いらんよ。」じじいがポツリともらす。
「テディちゃんは異国の格闘技「拳闘」を使うんじゃ。」
テディちゃんが、∞の形に体を振り始める。
そして左右からフック!「でんぷしーろーる、じゃ。」
「相変わらず背筋が凍るような破壊力じゃわい…。」
グリズリーをKOした。テディちゃん。
小さくガッツポーズ。今夜は熊なべだ…。
「さてと、引いてはくれんようじゃの。敵前逃亡より、
誇りある死を選ぶか。それも良かろう。」
ガイコツ剣士数十体が一斉に元ロマリア王に襲いかかる。
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ーーーっっ!!!」
…一瞬で戦力の大半を失ったモンスター群れ。われ先にと
敗走をはじめる。「ホーホッホ。一件落着。」
「しかし、こんな事で驚いていてはいかんぞ。奥方殿。
わしらの若い頃には、なんか両手に剣を持ったエスなんとか
という邪神が暴れまわっておってのー」
「ありゃ大仕事じゃったのー」「ホントよねー」
遠い眼をするじじい達。やはり、回想モードに突入。
…しかし、鎮火とか手伝わなくていいのかな。
家とか、まだけっこう派手に燃えちゃったりしてるけど…?
「しかし何故、安全な城下町に住まんのじゃ?…何じゃと!」
サマンオサに向かうじじい達。じじいの旅はまだ続く!