ドラゴンクエスト3
ドラゴンクエスト3小説ーじじい物語7 前編
(7/10)
著作者:ニケ
Kira’sQuest徹底攻略広場 ドラゴンクエスト3
 ここはドラクエ4の世界。
 大陸中央の山に囲まれた緑深い森に優しく勇敢な者たち の住む村があった。釣りや農耕で生活し、村の外との 付き合いはいっさい持たない。そう、ここは勇者の村。
 ある者は勇者に魔法を教え、ある者は剣を鍛え、また 心優しき友人として勇者を育ててきた。しかし、幸せば かりの時代はあっという間に過ぎ去っていった。空には 暗雲が流れ、運命の歯車が音を立てて回りだす…!!
 「魔物だーっ!勇者を、勇者様をお守りするんだーっ!」
 「おぬし達は村の防衛にあたり、できれば魔物を撃退せよ。
 …いや、ここからでも魔物の力の強大さは分かる。なんと いう禍禍しさよ。わしらでは無理、か…。おぬしらは足止 めをせよ。なるべく時間を稼ぐんじゃ。そして、勇者は、 いや勇者様はこちらに。」
 村の長老が次々と指令を出す。
 「うわーっ!」「ぐわーっ!」
 屈強な村人たちが次々と倒されていく。
 魔物を率いるのは一人の魔族の男。そして、魔族の騎士の 称号を受ける部下数十体。翠玉色の鎧が光り輝く…!
 「勇者を探せ。わたしを脅かす災いの種は芽を出す前に 潰しておかねばならん。」
 ついに勇者が引きずり出される。
 魔族の男の剣が勇者の胸を刺し貫かんとしたその瞬間…!
 「やれやれじゃて…。」
 電磁波の嵐が吹き荒れる。虚空に開くタイムホール…!! その中から姿を現す3人+1匹。
 魔族の男の細身の剣をチェーンクロスがバキバキに砕いた!
 「予見眼(ヴィジョンアイ)!」
 その勇者が少女が化けている姿だと見抜くじじい。
 「モシャスは死んでしまったら解けてしまうじゃろう? お嬢さん。」そして、魔族の男の方に向きなおす。
 「気に入らんな。災いの芽は早い内に刈り取っておこうと いうその根性。対抗勢力は十分に育ってから叩き潰すのが 楽しいのではないか。」
 「そう、それでこそ男。」「顔はいいのにねー」 口々に勝手なことを言い出す3人。何故か揉めはじめる。
 「何が『オメガルーラ』じゃ!ここは一体どこなんじゃ!」
 「仕方なかったじゃない。原因不明の山火事で、地平線 まで火の海だったんだから!」
 「ルーラで良かろう!」「あ、思い浮かばなかったわ…。」 自分たちを無視して揉めるじじい達に激怒する魔族たち。
 ピサロナイトは静寂の玉を使った! じじい達を魔力の渦が包み込む。
 じじい達の呪文が封じ込められてしまった! その事に気付くじじい達。「ぬかったわ!!」
 「呪文を封じ込まれたのはかれこれ数十年ぶりね。それに しても、あの玉、みたこと無いわ。」
 と元ロマリア王とイシスの女王。
 「済んだ事は仕方なかろう。そんなことより…、呪文を 使えるか否かが、戦力の決定的差ではないということを ・・・教えてやる!」
 ピサロナイトに跳びかかるじじい。じじいはピサロナイ ト数体と奮戦する。残りのピサロナイトを引き受ける 元ロマリア王。「肉弾戦は柄じゃないわ。」とそこら辺 の切り株に腰をおろすイシスの女王。
 「呪文が封じ込められても闘気があるわい。」
 元ロマリア王の手が青白く光る。
 「しゃいにんぐふぃんがぁぁぁぁー!」 ピサロナイトの胴に大きな穴を穿つ。しかし敵も然る者。
 数体がかりではあったが、元ロマリア王のバスタードソード を剣技で押さえ込み、封じる。そして、他のピサロナイトの 剣が元ロマリア王の顔面を直撃!
 いや、直撃はしていない…。恐るべき事に元ロマリア王は 刃を歯で噛んで止めていた。そして、そのまま、剣を噛み 砕く。
 「バスタードソードは伊達じゃない!」 数体のピサロナイトの胴を瞬時に真っ二つにする元ロマリ ア王。そう、それはまさに巨木さえも薙ぎ倒す漆黒の旋風。
 ちょうどその頃じじいもピサロナイトを仕留め終っていた。
 一方、暇なイシスの女王。テディちゃんに向かって
 「ぱとらっしゅ。ぼく、なんだかとてもねむいんだ……」
 と退屈さをアピールしていたが、無視されていた。

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