ドラゴンクエスト3
ドラゴンクエスト3小説ーじじい物語8 最終回
(8/10)
著作者:ニケ
Kira’sQuest徹底攻略広場 ドラゴンクエスト3
 勇者オルテガの息子、勇者アレルの長く苦しい旅もようやく 終わろうとしていた。大魔王ゾーマの潜む竜王城に、ついに たどり着いたのである。
 勇者のパーティー、戦士(男)、武闘家(女)、賢者〈男)は のちに、剣王、拳王、賢王と呼ばれることになるが、それは また別の話。
 多くの魔物を撃破し、何故か暴かれていた玉座の後ろの隠し 階段を通り、「回転床は十字キー上押しっぱなし、じゃ!」
 という丁寧な立て札を参考に、先へと進む勇者アレル達。
 地底湖に架かる橋を渡った時、恐るべき光景を目にする!
 なんと一人の老人が怪物と戦っている!
 キングヒドラはもえさかる火炎を吐いた!
 老人はもえさかる火炎をかわした!
 老人はギガデインを唱えた!
 キングヒドラはもえさかる火炎を吐いた!
 老人はもえさかる火炎をはね返した!…
 なぜか、やっぱり老人圧勝。
 しかしアレルはその老人に見覚えがあった。
 「おじいちゃん!」
 老人はビクッとして、急におとなしくなって、勇者の方へ振り 向く。気絶したキングヒドラを蹴り飛ばして隠したりする。
 「げ!あ…コ、コホンコホン!!お、おお!アレルではないか。 き、奇遇じゃな…」
 じじいの目が泳いでいる。
 「こんな所で何やってるの?おじいちゃんはアリアハンにいる ハズじゃ…」「いや、ちょっと、ろ、老人会の集まりに、な。」
 「え、でもなんか怪物と戦ってたような…」
 「ちょっ…バッ、バカ何言ってんのー!! ありゃ、トモダチ!うん、そう、友達!」
 「そうなんだ…。でもなんでこんなところに?」
 「アハ、アハハハハ、おつかいじゃよ、おつかい!」
 同様に老人の仲間達に見覚えがある勇者のパーティー達。
 「あれ、じっちゃん、じっちゃんだ!じっちゃんはロマリアに いる筈では…?」元ロマリア王に話しかける戦士(男)。
 「さあて、なんのことやら」
 元ロマリア王も口笛を吹きながらトボける。
 「おばあちゃん…?何で?何で?イシスにいるはずじゃ…」
 イシスの女王に話しかける武闘家(女)。
 『おばあちゃん』という言葉に反応するイシスの女王。
 孫に『お姉さま』と言い直せ、と要求していた。
 アレルが驚く。「二人とも、ロマリア、イシスの出身とは聞い ていたけど、まさか王族だったなんて!王子様、お姫様だね! 水臭いなー、もう。言ってくれればいいのにー。」
 じじいがいきなり、少し棒読み気味に叫びだす。
 「そうじゃったー。おつかい頼まれとったんじゃー。」
 勇者達の目の前から逃げていくじじい達。
 しかしある意味、一番ショックを受けていたのは賢者(男)で あった。
 「僕だけ農民の出…。僕だけ農民の出…。ぶつぶつ…。」

 物陰に身を隠すじじい達。
 「危なかったー。ワシらの存在&強さがばれてしまうところ じゃったのー。」「大丈夫だとは思うが…。」
 「どうにかごまかし切ったと思うわ。」
 テディちゃんが先刻から背負っていたオルテガが、やっぱり 冷たくなってきていた…。

 進んでいくアレル達。しかし、じじい達はこっそり付いて 来てるようだ…。「おじいちゃん達!戻ってください! 危ないですよ!敵は恐ろしく強大です。僕らには、おじい ちゃん達を守る余裕は無いかも知れません。」
 「大丈夫じゃー。身にかかる火の粉は自分たちで払うわいー。 それより、賢者の石取ったらセーブしに戻った方がええぞー。」
 仕方なくじじい達がついてくることを認めるアレル達。
 「ただし、危なくなったら逃げて下さいよ。」

 ついに、大魔王ゾーマとの死闘が始まる!
 「あ、光の玉忘れた…。」勇者アレル呆然。
 イシスの女王がトコトコと歩み寄り、光の玉を勇者の手のひら に乗っけると、スゴスゴと元の位置に戻る。
 戦闘再開!しかし、闇の衣を剥ぎ取ったものの、ゾーマの攻撃 は強力であった!吹雪とマヒャドに勇者達はついに力尽きる。
 瀕死の勇者が最後の力を振り絞り、言葉をつむぐ。
 「おじいちゃん達だけでも…。逃げて…!!」

 そう言い終わると勇者はテキパキとカンオケを用意し、 中に入ってカンオケを閉めた…。

 「やれやれじゃて…。カンオケを回収するのが誰だか分か っとらんようじゃの。」とじじい。
 「老人に救われた世界なんて、格好つかんわい。まったく!」
 と元ロマリア王。
 「月にかわってなんとやら、ですわ!」とイシスの女王。
 ゾーマが言う。「いいだろう。木っ端微塵にしてやる、 その勇者達のように!!」
 「その勇者達のように…?クリリンのことか… クリリンのことかーーーーー!!!」
 「クリリン?」ゾーマ少し困惑ぎみ。
 「…孫の名じゃ。」と元ロマリア王がポツリとつぶやいたり、 つぶやかなかったり。
 じじいが『げんきだま』とか勝手に命名しちゃってる新呪文 「ミナデイン」が炸裂する!
 すったもんだ(「しまった、やつらの狙いはスカウターだった んだ!!」「皆殺しだー!!」とか言ったり。じじいが超じじ いになったり。エネルギーを分けてもらったゾーマが、そのエ ネルギーで攻撃してきたのを「バカヤロー!!!」と言って倒 したり。ゾーマが「退かぬ!! 媚びぬ 省みぬ!! 帝王に逃走は ないのだー!!」とか言ったり。やっぱり死ぬときには「我が生 涯に一片の悔いなし!!」とか言ってみたり…)の末、 ゾーマに完勝。

 「城が崩れてきたわ!カンオケにはバシルーラを!そして私達 も脱出よ!!」呪文の詠唱を始めるイシスの女王。
 「タッカラプト ポッポルンガ プピリットパロ…。
 『オメガルーラ』!!!」

 じじい達世界を救う…。
 しかし、勇者達が目を覚ました時、じじい達の姿はどこにも なかったという…。

 そして伝説へ・・・

 「ここは、ここはどこなんじゃーーー!!!」

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